落花生を食べて元気になろう!
落花生にはいろいろな健康増進効果・効用があると多くの研究者が発表しています。
ここでは、それらの文献の中から抜粋して紹介します。参考にしてください。

[豆で今年もマメに働こう]

ドクトル・チエコ氏

 

どなたも美味しくてよく食べる南京豆(ピーナッツ)は大事な豆。美味しいだけでなく、プロテイン、
レシチンが大量に含まれる豆です。
炒った豆を毎日20粒以上食べると脳細胞を若くし、LDLコレステロールを追放する大事な食品です。
大豆を酢につけて利用する酢大豆と同じように、広口の瓶に酢を口まで入れ、生のピーナッツを
瓶に対し8分目入れて、1週間から10日冷蔵庫にしまっておく方法があります。
(甘皮[薄赤い渋皮のこと]をつけたまま漬けておいたほうが良いでしょう。)
食べるときは、その皮も一緒に1日20粒食べると効果があがります。
血圧が安定するだけでなく、アミノ酸の種類が多く体力回復や強精にも役立ち、糖尿の予防に
効果的です。またピーナッツには、ビタミンEが多いため末梢血管の血行を促進させる効果があり、
冷え性やストレス解消に役立ちます。
毎日20粒位が適量です
ビールのおつまみや、食事の間の口寂しいとき、ポツリポツリ食べましょう。
生ピーナッツでも、炒ったものでも、酢漬けにしても日々健康食として20粒も食べていると、血圧が
安定します。このとき、薄い渋皮も食べること。
とくにこうした薄皮は、大豆にしても煮詰めると薄く出てくるが、繊維が多いため、血液中の血糖を
減らし、体内の公害物質を体外に排泄する効果が高く、さらにコレステロールもよくとれます。
これは現代人が繊維の多いものを食べることの効用ですが、ピーナッツもその効果が高いのです。
これからもピーナッツは薄皮のついているものをそのまま食べる方がトクです。
豆なんて…とバカにはできません。

[健康あらかると]93号より

[ピーナッツは食べる薬]

福山大学・広島大学教授 鹿山 光氏

 

ピーナッツは南京豆とも落花生とも呼ばれます。ふつうは炒ったものを、ビールなどのつまみとして
食べることが多いようです。ところが、実はピーナッツには、脳の老化を防ぎ脳の栄養となる成分が
多いので、つまみとしてだけではなく、もっと毎日の食事にとり入れたい食品のひとつなのです。
日常生活の中で脳の老化を感じるのは、記憶力が衰え物忘れが激しくなったときです。脳での記憶
に大きなかかわりを持っているのが、神経伝達物質です。神経伝達物質とは神経細胞からほかの
神経細胞への情報伝達にかかわっている化学物質です。さらに神経伝達物質は、神経細胞の種類
によって異なります。このうち、脳の神経細胞の働きを高めるために必要なものがアセチルコリン、
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABA(γ-アミノ酪酸)など、約25種類の神経伝達物質
であることがわかっています。
飲みすぎに注意!注意!
これらの神経伝達物質の中でも、特に記憶と大きくかかわっているのがアセチルコリンです。
そして、アセチルコリンが作られるのに必要なレシチンがピーナッツにはたくさん含まれています。
レシチンは、リン脂質(リンを含んだ脂肪)の中で1番多く含まれています。食物からレシチンをとる
と、体内で分解されてコリンという物質になります。さらに、このコリンがコリン・アセチルトランス
フェラーゼという酵素(体内の化学反応を促進する物質)の働きによって、神経伝達物質のアセチル
コリンになります。
レシチンは現在では医薬品として、実際に痴呆(ボケ)の予防、抑制、治療などに使われています。
ところで、脳が健康に働くには脳の神経細胞そのものを作りあげる栄養も必要です。主としてホス
ファチジルセリン(以下Pセリンと略す)からできています。もしも脳にPセリンが十分に行き渡らな
いと、神経細胞の発達が悪くなり、その結果として、神経伝達物質もうまく働かなくなります。
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ピーナッツは、リン脂質としてレシチンばかりでなく、Pセリンも豊富に含んでいます。人間の体に
必要なアミノ酸(必須アミノ酸)のほかに特に注目したいのは、ピーナッツにセリンというアミノ酸が
多く含まれていることです。セリンは必須アミノ酸ではありませんが、最近になって、このセリンの
入ったリン脂質のPセリンが、脳の重要な栄養になっていることが分かったのです。
つまり、ピーナッツには脳の神経細胞の働きを高めるレシチンばかりか、脳の優れた栄養である
Pセリンも含まれているので、脳の老化を防ぐのに適した食品だということができます。
脳の老化を防ぐには、ピーナッツを毎日20粒程食べればいいといわれています。硬いものを噛む
ことは、脳を刺激することにもなるので、おやつとして炒ったピーナッツをよく噛んで食べるといい
でしょう。

[月刊わかさ]1998.3月号より

[ピーナッツは動脈硬化を防ぐ]

国立健康・栄養研究所 臨床栄養部室長 近藤和雄氏

 

子供のおやつや酒のつまみとしておなじみのピーナッツ(南京豆)は、たんぱく質や脂肪、ビタミン
などに富む栄養価の高い食品です。ナッツ類のひとつに数えられますが豆科の植物で、もともとは
ブラジル原産です。
ピーナッツには、強い坑酸化作用(酸素と結びつく酸化を抑える働き)を持つビタミンEが豊富に含
まれています。これらの坑酸化成分は、動脈硬化(血管の老化)の予防にも役立ちます。
動脈硬化とは、血管の内壁が肥厚して血液の通路が狭くなる状態をいいます。動脈硬化が心臓の
血管で起こると心筋梗塞(心臓の動脈がつまる病気)、脳の血管で起こると脳卒中や脳血管性の
ボケなどを引き起こします。そのため、いわゆる成人病を予防するには、動脈硬化の予防が必要
不可欠なのです。
一杯のつもりが…
動脈硬化の原因として、血中コレステロールの増加や高血圧、糖尿病、肥満、ストレス、運動不足
などがあげられます。こうした原因が2〜3重なることによって、動脈硬化が生じる危険率が高まる
のです。中でも、動脈硬化の最大の原因となるのは、血中コレステロールの増加です。
この動脈硬化を予防するには、まずLDLコレステロールを増やさないことが大事です。
具体的にいえば、まず食べすぎに気をつけることです。特に、牛や豚などの動物性脂肪のとりすぎ
に注意が必要です。それと並行して、坑酸化成分を含む食品をとるように心がけます。
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ピーナッツの脂肪酸(油の構成成分)は、そのほとんどがLDLコレステロールを減らす働きのある
不飽和脂肪酸(脂肪を構成する成分のひとつ)です。しかも、酸化されにくい構造を持つオレイン酸と
いう不飽和脂肪酸を多く含んでいる。このほか、脳の老化を防ぐ成分のレシチンも多く含まれます。
動脈硬化にピーナッツを役立てるならば、ポリフェノールを含む薄皮ごと食べるほうがいいでしょう。
薄皮つきのピーナッツをよく噛んで食べると、唾液が多く分泌されます。この唾液の中にも、坑酸化
作用のある物質が含まれています。また、咀嚼(噛むこと)を繰り返すことで脳が刺激されるので、
ボケ防止の効果もあります。

[月刊わかさ]1998.6月号より

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