薬師権現社]

(やくしごんげんしゃ)[勢田]

薬師権現社

創建は慶長12年(1607)。現在の社殿は明治15年の再建で、

周囲の樹齢約500年といわれる老木だけが、当時の面影をとどめている。

また道路沿いには、文化年代(1804〜1817)に村人が献納した御影石の鳥居の基石が

残っているが、これは慶応4年3月神仏分離令により取り壊された残址である。

神社に伝わる年中行事として、9月30日の「栗子守(くりごもり)」がある。

栗子守というのは、村の若衆たちが中心で、神社の入口には幟をたて、入口から社殿まで

急坂には行灯(あんどん)を立て連ね、当番になった若者は酒肴の用意をして旦那方に

ご馳走をおもてなしをするのだそうで、若者たちはおもてなしはするが、

決して旦那方と同席することはなく、自分たちは別に清竜寺に席を設けて、

そこでご苦労申しをするということである。