[かわらめきの北向道祖神]
(かわらめきのきたむきどうそじん)[榎戸]
道祖神にしては大きすぎる大鳥居、その内側にはびこる大きな藤蔓、
その藤蔓を支えている鳥居のような藤棚、めずらしい道祖神である。
この道祖神、願をかける時、祠の中の小石を一つ借りて帰り、
願が叶ったらその石を倍にして返すならわしになっているという。
霊験はあらたかなのであるが、北向きといわれるだけに少しつむじも曲がっていて、
願をかけたら満願の日まで参拝するところを他人に見られてはいけないのだそうだ。
[道祖神]とは
中国古代からある「道の祖(おや)神」の思想を受け継いだもの。
人間最大の恐怖である死・祟(たたり)を村境で塞ぐ一方、村の中に発生した
諸悪(病・災難等)をどう追い出すか…。
こうした「悩み・不幸からの開放」そして「不幸以上の幸福を生み出す活力の漲り」を
神の愛顧にすがったもので、まさに人類愛・隣人愛の結晶として
先人が誕生させたものです。